2018年は「実質金利」に要注目

2018/01/04

金利

今年最大の注目点は、米実質金利の行方

騰落率

2017年を総括すると、未解決の大きな政治リスク・地政学リスクを抱えながらも、結果的には世界的な好景気が続き株高の1年だった。ただその一方、金相場も前年から水準を切り上げ堅調な動きとなった。規模は大きくないものの、ドル安リスクに備えた公的機関(各国の中央銀行)の金購入、株バブル崩壊リスクに備えた金ETF(金価格連動の上場投資信託)の買いが水面下でしっかり入っていることが、その背景にある。

2018年も引き続き、「株高どこまで? いつまで?」が大きな関心事となりそうだが、カギを握るのは米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げスタンスだ。その判断の基になるのが、好景気でも上がらない“謎”と呼ばれる物価と長期金利、その結果としての実質金利(長期金利―物価上昇率)の動向。

実質金利は、為替相場及び金相場にも大きな影響を及ぼす。2017年のドル指数(ドルの総合的な実力を示す指数)は2016年の安値を下回ったが、ドル円の下げは限定的だった。これは、米国の実質金利が日本より高く、投資マネーは実質金利の高い方に流れやすいためだ。また、ドル建てのNY金の上昇が抑制されている理由は、米実質金利がプラス圏で推移し、ドルと金の相対比較では「ドル優位」の状態がまだ続いているからだ。

FRBは昨年の12月13日、連邦公開市場委員会(FOMC)で5回目となる利上げを決めたが、これ以上の利上げは景気のスローダウンリスクを高めかねない。過去の米国の景気循環サイクルから見ると、いつリセッション(景気後退)入りしてもおかしくない時期に差し掛かっている。物価と長期金利の低迷は、それを織り込んでいるように見える。

前月も指摘したが、株式投資の“賞味期限”は既に切れ、ここから高値を追いかけるのは、相当の覚悟がいる。世界を取り巻く様々なリスクを考えると、「高すぎる株、安すぎる金利、激しすぎるビットコイン」ではリスクに見合うリターンが得られないかも知れない。この2018年、気分も新たに資産運用に取り組むなら、あらゆる経済環境に対応できる全天候型資産の「金」から始めてみてはいかがだろうか。

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