Gold Eye(金投資コラム)

カギを握るのは、やはり金ETF

4年間連続の供給過剰だが

2017年3月末、金調査会社GFMS社から最新の需給統計が発表された。過去最高の生産量と中国・インドの需要低迷で、4年連続の供給過剰、特に2016年はこの4年間で最悪だった。しかし金価格は昨年、なぜか上昇に転じた。

「逆張り需要」と「順張り需要」

一見すると矛盾しているが、金は消費して無くなるモノではなく退蔵され、また宝飾品等の実需以外にETF経由の投資需要のシェアが高いので、通常の商品とは事情が異なる。

実需は「逆張り需要(安くなったら買う)」が中心で、個人投資家もこれに近い。一方、機関投資家が中心のETFは長期的な利益を狙うため、「順張り需要(もっと上がりそうだから買う)」常に発生する。

ETF投資がプラスの年は、全体が供給過剰でも金価格は例外なく上昇している。価格の大きな方向性を決めるのは「順張り需要」とみていいだろう。

ETF投資が動き出す

米FRBが利上げに加え資産圧縮による本格的な出口戦略を伺う中、一時は停滞していたETF投資だが、代表銘柄のSPDRゴールドシェアが4月13日に今年の最高残高を更新した。

北朝鮮・シリア情勢の緊迫化で、世界的な地政学リスクが高まっているためだ。NY金も同タイミングで年初来高値を更新したが、ETFがその原動力になっているのは間違いないだろう 。

「金高・ドル安」の大相場来るか?

期待先行のトランプラリーも、どうやら転機を迎えたようだ。NYダウ・ドルともに3月上旬を境に調整に転じ始めた。

「ドル安は米政府の目論見通りかもしれないが、予期せぬ急落はインフレを加速させる。そして、ドル安への転換が金の上昇トレンド入りのシグナルになる」ということを、金相場は織り込みつつあるようだ。ETF投資が再び動き出したいま、大きなチャンスが訪れているのかも知れない。

産金コストの採用基準が変更に

GFMS社は2008年分より、産金コストの指標としてAll-ln Costs(AIC、鉱山のライフサイクルに関わる全てのコストを含む)を公表してきた。しかし、最新の2016年分からは、 All-ln Sustaining Costs(AISC、従来の現金コストの延長線上にある既存鉱山の生産維持に必要な全てのコスト)に変更した。2013年6月、WGCが投資家向けに透明性と信頼性の高い産金コストの算出基準(両者の違いを含む)を提唱したことで、大手鉱山会社の決算資料にはAISCでの開示が主流になっている。
 以下のチャートは、過去の平均実績(AICは現金コストの約1.6倍、AISCは現金コストの約1.3倍)をもとにそれぞれのコストを当社が試算したもの。これまでの指標だったAICは2015年が1,029ドル、2016年が1,008ドルと推測されるが、NY金の年間安値(2015年=1,045.4ドル、2016年=1,061ドル)はそのラインを割り込まなかった。

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