Gold Eye(金投資コラム)

リスクを予見し「金」で備える

リスクを予見し「金」で備える

金相場がボラティリティを取り戻す日は近い?

2017年の金・株・通貨の騰落率  世界の中央銀行が、金融政策の正常化に向けて動き始めた。先行する米連邦準備制度理事会(FRB)に続き、欧州中央銀行(ECB)もいよいよ量的緩和縮小から正常化への道を模索し始め、カナダ中央銀行も7年ぶりに利上げを決めた。

 相場の材料としては大きいはずなのだが、国債と為替が多少動意づいてきただけで、全体的には株式を中心に、金融市場は低ボラティリテイ症状(豊富な材料がありながらも、相場の反応が鈍い状況。)から抜け出せずにいる。

 この症状は、機関投資家の運用先として定着した金市場にも見られる。今年前半(1〜6月)の金相場は、地政学・政治リスクが高まっても後退しても、そしてFRBが利上げを続けても小動きが続いている。NY金は上場来4番目、東京金は上場来最低の低変動の年となっている(7月14日現在の年間変動率での比較)。

 低ボラティリティが定着した要因として、日米欧の中央銀行の量的緩和による潤沢なマネーの供給が、間接的に金融市場の急変動を抑制し、また直接的に市場介入して官製相場を作りあげてきたからという指摘もある。しかし、仕事として資産運用を行っている機関投資家やファンドは競争上、低ボラティリティの中でも一定の収益を目指すため、投資額を増やす (又はレバレッジを上げる)方向へと進まざるを得なくなる。

 しかし、それがある臨界点を超え、逆流し始めた時にパニックとなる。低ボラティリティが解消される過程で、取り過ぎたリスクを減らすため資産の圧縮に動く。いわゆる、「売りが売りを呼ぶ」展開に変化する。

 長く続いてきた低ボラティリティ環境下で、市場参加者の感覚がマヒしつつある中、世界の中央銀行は出口戦略へ大きく舵を切ろうとしている。リーマン・ショック以降の株高・債券高(金利低下)のトレンドは、いつ転機を迎えても不思議ではない条件が整った。金融市場に大きな変化が起きれば、金相場も本来のボラティリティを取り戻すに違いない。その日は、 刻一刻と迫っていると考えておいた方がよさそうだ。

バックナンバー

ページトップ

金地金
金地金3つのメリット本日の金価格 金地金 購入・売却の手順
商品先物取引
初めての商品先物取引商品先物取引の始め方商品先物取引の税金
マーケット情報
海外商品相場国内商品相場ニュース・市況チャートアナリストの目
無料情報ツール
チャート分析ソフトDi-2モバイルサービスEメールサービス金価格メールテレホンサービスFAXサービス
商品セミナー
経済・商品セミナー講師陣プロフィール