高松 政志/アナリストの目

東京原油は節目を回復できるかが焦点
2017/09/08 16:39:55

 今週の東京原油先限は、北朝鮮リスクなどを背景とした為替の円高基調に圧迫されながらも、ハリケーン「ハービー」の影響で稼動を停止していた米国の製油所が相次いで稼動を再開し、これを受けてNY原油が上昇したことに追随。3万6000円の節目を試す水準へと値を伸ばしている。
 「ハービー」の脅威は去ったが、今度は米国で新たなハリケーン「イルマ」が発生。「イルマ」は極めて強い勢いを保っており、週末には米南部フロリダ州への上陸が見込まれていることから、石油製品供給が滞るとの警戒感が再燃している。こうした中、米エネルギー情報局(EIA)が7日発表した週間在庫統計で、原油在庫は前週比460万バレル増加。「イルマ」による供給障害が発生するようなら、原油在庫の積み増し傾向は今後さらに強まる可能性もある。
 また、為替は北朝鮮をめぐる地政学的リスクなどから為替の円高基調が続いており、加えて「イルマ」が米経済に悪影響を及ぼすとの懸念も浮上しつつあることから円の先高感は強く、東京原油の頭を抑え続ける可能性がある。こうした背景を踏まえると、東京原油先限は前述の節目回復に時間を要すると思われる。ただ、仮に節目を回復できた場合は一段高となることも想定しておきたい。

 (注)上記の展望は9月8日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、高松 政志
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。商品市場の経験はまだ浅いが、それ故に先入観なく幅広いニュースや価格変動を結びつけた商品分析を可能としている。

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