長田 泰/アナリストの目

シカゴトウモロコシ、12日需給報告を注視:2017/09/08 19:30:52

 来週のシカゴトウモロコシ相場は、12日の需給報告がひとつの焦点だが、旧穀期末在庫と新穀生産高の引き下げ観測を背景に発表前の週前半は堅調でも、発表後は予想の範囲内の数字であれば世界的な潤沢な供給が相場を上値を重くさせるだろう。中心限月12月限の予想レンジは345〜370セント。

 前回8月の米需給報告では、トウモロコシの新穀単収は169.5ブッシェル/エーカーと、市場予想(166.2ブッシェル)を大きく上回った。また、大豆の新穀単収は引き下げ観測に対し逆に大きく引き上げられたことと合わせて相場を大きく引き下げる要因となった。
 今回は8月後半の民間のクロップツアーなどを経て、改めて農務省の単収見通しは楽観的過ぎるとの見方が強いが、今回の単収市場予想は168ブッシェル程度と市場予想は前回から引き揚げられており、仮に予想通り生産高の引き下げがあったとし、また旧穀需要の引き上げで期初在庫が引き下げられたとしても、新穀期末在庫は依然として20億ブッシェル以上となり、まずは安定在庫は確保されると見込まれるため、今回の需給報告が12月限を今年7月頃の400セント台へと持ち上げるだけの材料にはなり得ないだろう。

 12月限が8月31日に付けた344.25セントが今シーズンの安値となる可能性はあるものの、目先的にグングン上昇していくだけの勢いも材料も見当たらない。逆に前回に引き続いて弱気サプライズの数字となれば、今月末に四半期在庫報告という大きなイベントを控えているとはいえ、それを待たずに再度安値を試しに行く可能性もあるだろう。需給報告の内容がおおむね予想通りであれば、12月限は今月中は比較的狭いレンジでのボックス相場を形成するのではないだろうか。

(注)上記の展望は9月8日の夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)法人部、長田 泰
 現在、法人部にて国際穀物を中心に商社顧客の取引を担当。2014年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー修了者。時事通信、ブルームバークの国際穀物市況等にコメントを提供中。

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