小野 孝/アナリストの目

換金売りに押される金相場、下値はどこまでか?
2011/11/24 19:11:57

9月の急落から回復し、NYでは1800ドルまで上昇したものの欧州のソブリンリスクが、ギリシャからイタリアへ飛び火、さらにはフランス国債の格下げも言及されるなど、次から次へと拡大する欧州の財政問題で株価が急落、せっかく買われて出直ってきたと思われた金も再びリスク資産からの資金逃避で換金売りが出る始末。。。

欧州のソブリンリスクも米国の財政赤字削減の合意失敗も金にとっては買い材料とみてはいるものの、株価急落による損失穴埋めのための換金売りが優先され、急速に勢いを無くしている。
しかし、このまま下げ続けることはないと考えている。
ギリシャの財政問題がイタリアに飛び火し、イタリア10年物債券金利は7%の危険水準に達し、煽りを受けたフランスも金利が上昇、米格付け会社はフランスの格下げに言及するなか、23日のドイツの10年物国債入札60億ユーロの予定が36億ユーロにとどまり、調達予定額に届かない異例の「札割れ」となるなど欧州主要国で最も安定した財政基盤を持つ中核国ドイツにも欧州債務危機の悪影響が及んでいる。

米国では財政赤字削減に向け超党派での協議の結果、合意に達せしなかったことは、すぐに「格下げ」にならないとしても、「格下げ」の可能性が高まったことは間違いなく、安全資産として買われている米国債への信用力低下は必至。
また、日本国債についても、国際通貨基金(IMF)は23日にウェブサイトで公表した報告書で、日本の国債利回りが「突然急上昇」するリスクがあり、債務水準が維持不可能になる可能性があると指摘した。
安全資産としての独債券・米債券の信用が揺らぐ可能性は高く、それに代わる資産として、「金」が再び脚光を浴びる日は近い。

世界的な株価下落に対する不安が高まっているが、これからは世界の債券市場でも下落(金利上昇)への 不安が高まってくるのではないか?
安全資産としての独債券・米債券の信用が揺らぐ可能性は高く、それに代わる資産として、「金」が再び脚光を浴びる日は近い。

株式市場・債券市場に比べて圧倒的に小さい金市場にほんの一部の資金が流入するだけで大きな変動となるだろう。

目先の下値の目途としては、NY金では過去において150日移動平均線で支えられている。



9月の急落時でさえ、150日移動平均線が下値抵抗線として有効であった。
11月23日現在、NY金の150日移動平均線は1646ドルを通っている。
11月23日のNY金は1695.6ドルだからあと50ドル程度の下値余地があることになる。
1ドル動けば(為替が変わらないとして)東京金は3円の変動するので150円の下値余地ありとなる。
東京金は本日終値4198円であるので150円引けば4048円辺りが下値目標。
東京金は200日移動平均線で支えられているが、本日現在での200日移動平均線は4055円を通っている。
換算値はほぼ200日移動平均線と重なるところである。



材料によってはそこまでの下落はないかもしれないが、過去の推移を移動平均線に照らし合わせてみた場合、 下落したとしても、NY金1646ドル前後、東京金4050円前後辺りまでと予測している。
もし、その場面が来れば積極的に買い拾っていくべきと考えている。

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