フューチャーズ・24マーケット情報 [ ウィークリー版 ]
日本時間 2013年4月13日(土) 午前9時配信
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gold platinum ◆東京貴金属見通し=金は乱高下の予感
<金>
 今週の東京金先限は急伸して始まった後、高値圏でもみ合う展開となった。
 来週は円相場次第で上場来高値更新の動きとなりそう。今週5000円割れ水準では押し目買いがみられ、為替の1ドル=100円台乗せによる買い人気の盛り上がりを待つ様相であることを窺わせた。円安・株高・貴金属高の流れは、容易に変わることはなさそう。ただ、ドル高や金ETFの残高低下を背景にNY金の地合いは軟化している。上場来高値更新後、利食い売りと短期筋の売り仕掛けにより、方向性はブレると読む。円安のみの買い材料だけで息の長い上昇トレンドは期待しない方が良いであろう。
 来週の先限予想中心レンジは4600円〜5000円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。週明けに為替の円安・ドル高を受けた買いが入り急伸した後は、需給面での新規材料に乏しいことから、上値の重い展開となった。
 需給面では、南アフリカ共和国の鉱山会社ノーザムで採掘労働者が裁判所からの最後通牒にも関わらず違法ストを続けるなど、労働環境を巡る不安定さを背景とした供給不安が根強く、地合いは底堅い。ただ、欧州経済の先行き不透明感が圧迫材料。排ガス除去装置の触媒を用いるディーゼル車の普及割合が高い欧州の自動車販売高の低調さが需要減少懸念に繋がっているため上値も重く、為替が大幅な円安に振れない限り、来週はレンジ内の取引になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで4650円〜5000円。


soybean corn ◆東京石油見通し=需給緩和を背景に軟調推移か
 来週の原油相場は需給緩和観測を背景に軟調な展開が予想されるものの、欧米の経済指標や金融政策の行方を見極めながらの推移となりそうだ。
 国際エネルギー機関(IEA)が11日発表した4月の石油市場月報で、2013年の世界の石油需要見通しが下方修正したことに加え、石油輸出国機構(OPEC)も10日の月報で需要見通しを下方修正している。また、米国の原油在庫は22年ぶりの高水準に達しているうえ、5日の米雇用統計を含め、最近発表された米経済指標は悪化が目立つなど、需給緩和を示す統計が増えていることが原油相場の上値を重くしており、来週の経済指標が引き続き悪化を示す内容となった場合は、3月6日以来90ドルの節目を試す可能性もありそうだ。
 ただ、NYダウ平均が連日史上最高値を更新しているうえ、イランの核開発疑惑をめぐる欧米諸国との協議に大きな進展が見られないこと、北朝鮮やナイジェリアといった地政学的リスク、今後は夏場のドライブシーズン入りに伴い需要増加観測が徐々に強まることなどから、下値は限定的となることが予想される。
 来週の先限の予想レンジは、原油が5万9800円〜6万4800円、ガソリンは7万2400円〜7万7400円、灯油は7万3300円〜7万8300円。


soybean corn ◆東京穀物見通し=上値試しか
<大豆>
 来週の東京一般大豆相場は、上値を試す展開を予想する。
 為替の円安やシカゴ相場が1350セント水準の下値を維持した後、修正高の動きとなっていることが国内相場を支援している。国内チャートも先週の下値確認後、上昇の流れを継続。先限は3月12日の5万3850円を一時上回り、2月6日の5万5450円も視野に入れつつある。急ピッチの上昇に対する警戒感もあるが、目先さらなる上値余地を見ておく必要がありそうだ。相場の手掛かりとしては引き続き為替の動向に注目。1ドル=100円を超える円安となれば国内大豆相場も一段高が期待出来る。
 先限の予想レンジは5万2400円〜5万5400円。

<とうもろこし>
 来週の東京とうもろこし相場は、上値を試す展開を予想する。
 今週10日に発表された米農務省需給報告では、米国の期末在庫が前月から上方修正されたが、事前予想を下回った。先月の四半期在庫の結果から期末在庫が上方修正され、相場の下げ要因になるとの見方も出ていたが、懸念されていた程ではなかったことで買い安心感に繋がっている。国内チャートも3月29日の大陰線を切り返す動きをみせており、これで先月の四半期在庫ショックは完全に払拭したといえるだろう。先限は2月5日の2万8170円が目先の上値目標となる。先週安値からの上昇ピッチが急だったことから一旦調整売りが入ってもおかしくない状況だが、底堅さは維持されるとみる。米産地の天候については、寒冷で湿った気候が続く見通し。まだ時間的余裕はあるものの、作付け遅れ懸念が相場の支持要因となる可能性がある。
 先限の予想レンジは2万6900円〜2万9000円。




上記の商品相場見通しは金曜日夕方時点に作成されたものです。





◆アナリストの目(村上 孝一)=NY金、株高が圧迫材料に
 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、市場が注目していた4月5日発表の3月の米雇用統計で、景気動向を敏感に映す非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を大幅に下回ったことを受け、米国の量的緩和策が継続するとの観測が広がった。さらに、為替がユーロ高・ドル安に振れたことも買い材料となり、中心限月の期近6月限は4月9日に1590ドル台まで上昇した。しかし、その後は4月10日発表された3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容が嫌気されたことや、米株価の史上最高値更新により、1550ドル台まで急反落した。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は4月10日、3月19−20日開催したFOMC議事録を公表。現行の量的緩和策第3弾(QE3)について、来年以降も現在のペースで続けるべきだとする意見は12人の委員中で2人にとどまり、多くの委員が2013年中に長期国債などを購入する量的緩和策の縮小や終了が必要となるかもしれないとみていることが分かった。
 議事録の内容を受け、NY金相場は「量的緩和が早期に終了すれば、インフレヘッジとしての金の魅力が後退する」との見方から売られた。ただ、3月の米雇用統計が弱い内容であったことで、市場には量的緩和策の継続観測が広がっていたため、1550ドルを下回るような急落までには至らなかった。
 一方、NY株式市場では、FOMCの議事録は予想の範囲内との受け止め方から買い材料となった。市場関係者の間では「FRBは年内いっぱい現行ペースの債券購入を続ける」といった見方が根強いほか、「QE3の縮小・終了は米景気がいいことの裏返しで、長い目でプラス」といった指摘も聞かれた。

 米株価の史上最高値更新など、世界的に株高基調が続いていることで、投資家の関心が株式に集まり、金から投資資金が流出し、金相場の圧迫材料となっている。実際にニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は減少傾向が続き、4月11日には1200トンの大台を割り込み、2年11カ月ぶりの低水準を記録している。
 来週は主要な米経済統計発表が予定されており、上昇基調にある株式市場が調整場面を迎えるような状況になれば、NY金の1600ドル突破が期待できる。ただ、株式市場では米国の景気回復に対する期待感が根強いことから、来週の経済統計が相次いで市場予想を下回る内容とならなければ、安全資産としての金の魅力が高まり、投資家の関心が金へ向けられることはないとみている。

 (注)上記の展望は4月12日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、村上 孝一
 現在、フューチャーズ24にて、ファンダメンタルズ分析と市況作成を担当。時事通信社、日本経済新聞社に貴金属・石油市況等のコメントを提供中。


◆国際商品アナリストの目(長田 泰)=国際穀物、需給報告は中国要因で弱いものの信憑性に疑問
 今週10日に発表された農務省需給報告では、米国期末在庫だけを見ると大豆、トウモロコシともに事前予想を下回り、発表直後のシカゴ相場は強い反応を見せたが、世界需給を見るとトウモロコシでは中国の需要が250万トンの大幅減(うち飼料需要が150万トン減)となり全体的には中立材料、大豆も中国の輸入需要が200万トン下方修正され、それはブラジル(165万トン)、アルゼンチン(55万トン)と南米2か国が輸出見通しを大きく下方修正するという影響に現れ、また南米パラグアイ(60万トン)などの生産高上方修正などもあり、期末在庫は242万トンの上方修正と、こちらはやや弱気の材料との見方が次第に強まった。

 両者とも中国の修正が大きく影響したわけだが、今回発表された農務省のコメントを見る限り、中国の需要下方修正について詳しい説明はない。市場では同国の3月の輸入実績数字が振るわなかったことや同国で発生している鳥インフルエンザの今後の影響などを指摘する声はあるが、3月の輸入減は南米の物流の滞りによる一時的なものとも捉えることができ、鳥インフルエンザによる同国の飼料需要減少を数値化するのはまだ不透明要素が多く時期尚早との感もある。やや農務省の見方が乱暴すぎるとの指摘も聞かれる。

 実際、米国の現物価格のべーシスはここのところの定期市場の下落とは対照的に上昇しており、需要が落ち込んでいるということは確認できていない。需給報告では大豆の輸出需要は500万BUの上方修正にとどまったが、今週発表された輸出成約高によると、大豆の輸出成約累計は3353万3279トン(約12億3200万BU)で農務省が見込む今年度の輸出需要13億5000万BUの91%が既に成約済みとなっている。ブラジルの輸出港の船混み状況は依然として60日程度の滞船を強いられると言われ、輸入国は引き続き米国産を買わざるを得ないという状況も続く可能性はある。

 今回の農務省の報告でやや意図的に相場を下に抑えた感もあり、その要因を中国の需要減少としたことで、今後農務省の見込み通りに中国勢が買いの手を休めているうちは相場もおとなしいかもしれないが、再び同国が現物買い付けの動きを強めると、北米が天候相場期に入る時期で天候プレミアムを付きやすいということもあり、これまで以上に荒っぽい値動きになる可能性が大きいだろう。
 特に大豆は南米の豊作を警戒するあまり、シカゴ市場では投機筋もさほど買っていない。中国の大連市場ではトウモロコシ、大豆ミールが低調な動きをしているのに対し、大豆はリーマンショック前の史上最高値を窺う強い動きを継続している。その結果中国産大豆との値差は南米産はもとより米国産とも大きく拡大している。大豆が大きく落ちる場面があれば買いたい。

(注)上記の展望は4月12日の夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)法人部、長田 泰
 現在、法人部にて国際穀物を中心に商社顧客の取引を担当。時事通信、ブルームバークの国際穀物市況等にコメントを提供中。



◆世界のETF取組高(2013.4.11現在)
▼金ETF
取組高 前回比
ニューヨーク 1181.42 ▼ 24.80
ロンドン 138.13 ± 0
シドニー 11.16 ± 0
ヨハネスブルグ 42.45 ± 0
AMEX 210.21 ▼ 1.07
ETFセキュリティーズ 149.61 ▼ 0.31
カントナル・バンク 220.96 ▼ 1.65
ジュリアス・ベア 102.40 ▼ 1.25
フランクフルト 50.98 ± 0
SOURCE 73.03 ± 0
取組高 前回比
チューリヒ 50.80 ± 0
ETFセキュリティーズ・SGBS 9.22 △ 0.03
ETFセキュリティーズ・US 39.71 △ 0.03
CGL(カナダ) 10.75 ± 0
スプロット 50.29 ± 0
CEF(カナダ) 52.71 ± 0
GTU(カナダ) 21.92 ± 0
GOLDIST(トルコ) 1.61 ± 0
iShare・UK 6.09 ± 0
合計 2423.45 ▼ 29.02
▼白金ETF
  取組高 前回比
ニューヨーク 17.38 ▼ 0.01
ロンドン 14.20 ▼ 0.17
カントナル・バンク 10.96 ± 0
ジュリアス・ベア 2.90 ± 0
iShare・UK 0.10 ± 0
SOURCE 0.45 ± 0
ドイツ銀行 2.14 ± 0
三菱・UTF 0.49 ± 0
合計 48.62 ▼ 0.18
注1:単位はトン。  注2:前回比は前週掲載数値。
注3:ニューヨークには東京・シンガポール・香港を含む。
注4:白金ETFの前回比は前週掲載数値との比較。



◆米CFTC報告
(大口投機玉のみ掲載、04月09日現在)
                                ロング  前週比        ショート  前週比
NY金  (100トロイオンス)           203812  △ 1178         84453   △ 2025
NY銀  (5000トロイオンス)          38492   △ 291          30577   △ 522
NY白金(50トロイオンス)            45210   ▼ 363          11967   △ 3389
NYパラ(100トロイオンス)           28212   ▼ 2332         3194    △ 620
NY原油(1000バレル)            349203  ▼ 20613        125805  △ 4839
大豆    (5000ブッシェル)          164155  ▼ 11166        93391   △ 14233
コーン  (5000ブッシェル)          345864  ▼ 37823        197179  △ 13788
大豆ミール(100トン)             67552   ▼ 7262         44844   △ 6208
砂糖    (112000ポンド)         214068  △ 5696         238769  △ 16291
コーヒー(37500ポンド)          52367   ▼ 1619         65605   ▼ 3772


◆来週の商品市場・主要経済発表予定
・ 4月15日(月)  * 今年第1四半期の中国GDP(8.0%の上昇予想、前期は7.9%上昇)
            * 3月の中国小売売上高(12.5%の増加予想、前月は12.3%増加)
            * 3月の中国鉱工業生産指数(10.0%の上昇予想、前月は9.9%上昇)
            * 2月のユーロ圏貿易収支(11億ユーロの黒字予想、前月は39億ユーロの赤字)
            * 4月のニューヨーク連銀・製造業景況指数(6.00の予想、前月は9.24)
            * 東京一般大豆4月限納会
            * 東京とうもろこし5月限納会
・ 4月16日(火)  * 3月のユーロ圏消費者物価指数・確定値
             (前年比は1.7%の上昇予想、速報値は1.7%上昇)
            * ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演(経済について)
            * 3月の米住宅着工件数(92.4万戸の予想、前月は91.7万戸)
            * 3月の米消費者物価指数(0.1%の上昇予想、前月は0.7%上昇)
            * 3月の同コア指数(0.2%の上昇予想、前月は0.2%上昇)
            * 国際通貨基金(IMF)が世界経済見通し発表
            * 3月の米鉱工業生産指数(0.3%の上昇予想、前月は0.7%上昇)
            * 3月の米設備稼働率(78.4%の予想、前月は79.6%)
            * スペイン短期債入札
・ 4月17日(水)  * 米地区連銀景況報告
・ 4月18日(木)  * 3月の日本貿易収支(前月は7775億円の赤字)
            * 米週間新規失業保険申請件数(前週は34.6万件)
            * 4月のフィラデルフィア連銀・製造業景況指数(3.3の予想、前月は2.0)
            * 3月の米景気先行指数(0.1%の上昇予想、前月は0.5%上昇)
            * 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(19日まで)
            * イタリア議会、次期大統領の選出投票を開始
            * スペイン国債入札
・ 4月19日(金)  * 2月のユーロ圏経常収支(前月は148億ユーロの黒字)
            * 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議
            * 国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季総会(21日まで)

(注)上記の予定は予告なく変更される事があります。


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