“静から動へ”転換は近い!?

2018/08/01

東京金価格と3年

今年こそ4,000円台のボックス相場に終止符を打つか?

東京金の年間安値と上昇予測カーブ

中間選挙に向け、トランプ米大統領の「米国ファースト」政策が過激さを増している。3月の鉄鋼・アルミ輸入制限を皮切りに、5月のイラン核合意離脱、6月の米朝首脳会談、そして7月には中国と貿易戦争を始めた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の継続利上げの影響で、新興国の株安・通貨安が連発し、中国にまで飛び火し始めた。

従来なら、「貿易戦争当事国の米国株がまず売られ、世界的株安に発展し、リスク回避の円買い、安全資産の金買い殺到」となっただろうが、今回は違う。好調な業績により株は安定、減税による米企業のレパトリ(本国への資金還流)によるドル買い需要が旺盛でドル全面高の展開が続く。

その影響で今のところ安全資産「金」の出番はなく、7月には年初来安値を付けたが、「夏に安くなる」のはよくある傾向。それよりも気になるデータがある。今年の東京金は上場来最低の値動き(7月20日現在)。このままいくと、5年連続の低変動(年間変動率20%未満)となる。また相場を俯瞰すると、大底(99年9月)から上場来高値(13年2月)まで約13年半の上昇相場、14年から現在まで約4年半のボックス相場という展開。直近3年(36ヵ月)の高値(4,793円)と安値(4,046円)の差は18%しかなく、上場来最低の記録を更新した。

記録づくめの東京金だが、「究極の膠着相場の反動は大きくなりがち」という教訓は覚えておきたい。今年2月に起きた世界同時株安でVIX(恐怖)指数が急上昇し、同指数の低下で利益が出る関連商品(ETF等)が相次いで運用中止に追い込まれた。昨年、VIX指数が異常に低下している(株の先行きに楽観的すぎる)と話題になったが、そのリスクに気づかず多くの投資家がのめり込んでいった。これも金融緩和の長期化による感覚麻痺の一種だ。

「出口戦略で先行するFRB、追うECB、逆走の日銀」という構図、及び貿易戦争の長期化を 前提に為替は円安、追加関税の影響で物価は上昇、株式はいずれ下落、をメイン・シナリオとすれば、東京金は“買い”に分がありそうだ。次に4,793円を突破したところが急所になるかも知れない。本来の値動きを取り戻せば、今年は4,000円台のボックス相場から脱出できる可能性は十分ある。“静から動へ”の激変が起きる前に、しっかりとブレない相場観を確立しておきたい。

バックナンバー

ページトップ

金地金
金地金3つのメリット本日の金価格 金地金 購入・売却の手順
商品先物取引
初めての商品先物取引商品先物取引の始め方商品先物取引の税金
マーケット情報
海外商品相場国内商品相場ニュース・市況チャートアナリストの目
無料情報ツール
チャート分析ソフトDi-2モバイルサービスEメールサービス金価格メールテレホンサービスFAXサービス
商品セミナー
開催セミナー一覧講師陣プロフィール