
銀は、金と並んで人類の長い歴史の中、「富の象徴」として評価を得ていました。また、金と同様に世界のいたる所で取引されており、中でもニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)での価格が国際指標価格とされています。
【需要と供給】
需要: | 銀の主な需要は工業用需要でシェアは約50%以上。その他は銀貨・銀地金、宝飾品それぞれで約20%、食器5%などとなっています。 |
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供給: | 銀の主な供給源は鉱山生産と2次供給で、これらを合わせると世界供給全体の95%以上になります。主な生産国はメキシコ、ペルー、中国、チリ、豪州などです。 |
【値動き変動要因】
景気動向: | 工業・産業用需要の比率が大きい銀は、貴金属の中で最も景気動向に敏感です。 |
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金価格との比較: | 価格変動要因で金と共通する部分の多い銀は、独自の材料がなくても金の価格に連動して動く性質を持っています。 |
金融市場の動向: | 金融市場の動向:銀ETFも上場され、金の場合と同じように金融市場の影響を受けやすいといえます。 |
その他の要因: | その他に、物価上昇、国際問題、為替の動向など、金と共通した変動要因があります。 |