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- 東京白金はもち合い継続に9月27日 17時45分今週の東京白金は米中貿易交渉の進展期待などを背景に連休明けに上伸した後は、値位置を維持できずに反落し3200円の水準で推移している。
ムニューシン米財務長官が23日、米中の閣僚級貿易協議が10月第2週にワシントンで開かれると明らかにしたことで両国による協議への期待感が高まった。しかし、トランプ米大統領が24日の国連総会での一般討論演説で、中国の不公正な貿易慣行を名指しで非難し、強硬姿勢を示したことで米中貿易交渉を巡る先行き不透明感が強まり、工業用需要の比率の高い白金は下落。また、25日には一転して、トランプ米大統領が予想より早く中国との貿易合意が得られる可能性があると発言したが、同氏の発言に一喜一憂する動きとなる中、様子見姿勢も強まり、値動きは限られた。来週は、10月1日に中国建国70周年の祝賀式典を控えることや、週末に9月の米雇用統計発表などを控えるため動意に乏しく、現在の値位置でのもち合いを継続すると考える。
(注)上記の展望は9月27日夕方時点に作成されたものです。
●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。 - 東京白金はもち合いの展開に9月20日 16時59分今週の東京白金は軟調。14日に国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設が攻撃を受け、安全資産として金が上伸したことになびいた買いが入り、連休明け17日には高値3337円をつけたが、その後は低調な中国の経済指標や欧州での自動車販売台数の減少などが重しとなり反落。ただ、為替の円安歩調と株価の上昇が国内市場を下支えた。
米中次官級貿易交渉が19日に再開している。10月初旬の閣僚級協議に向けて進展があれば、工業用需要の割合の高い白金にとっては支援材料になるだろう。しかし、中東の地政学的リスクにより原油相場が再度上伸するようだと、世界的な景気減速懸念が強まり相場の圧迫材料となる。このため、来週は強弱材料が交錯する中、もち合いながら値位置を探る展開が見込まれる。
(注)上記の展望は9月20日夕方時点に作成されたものです。
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第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。 - 東京白金、押し目買いの展開に9月13日 16時47分今週の東京白金は上伸。先週5日から週明け9日まで急落した後は買い戻され、半値戻し(3297.5円)からの上値は重いが、週末にかけて上伸。NY白金は1トロイオンス=950ドルを挟んだ値位置でもち合う動きとなった。
南アフリカ共和国で白金鉱山会社と労働組合の労使交渉が難航する中、ストライキが発生すれば白金系貴金属(PGM)のパラジウムの供給が減少するのではないかとの懸念を背景としたパラジウムの上伸になびいた買いに支えられた。パラジウムは12日に高値1616.5ドルをつけ、年初来高値を更新した。来週は17、18両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて整理売り圧力が強まる可能性があるが、その後は、米中貿易交渉の進展期待や南ア最大の鉱山労働組合である鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)のスト懸念などに支えられ、押し目買いの展開になると考えられる。
(注)上記の展望は9月13日夕方時点に作成されたものです。
●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。 - 東京白金・石油見通し9月6日 16時47分<東京白金>
今週の東京白金は急騰し、5日には先限が高値3410円をつけ、年初来高値を更新すると共に、2018年2月28日(高値3443円)以来、約1年半ぶりに3400円台を回復。ただ、その後は急反落し、3200円台半ばで推移している。また、NY白金も5日に1トロイオンス=1000.8ドルの高値を記録した。
中国政府が自動車市場へのてこ入れを図る方針を示したことや、8月の中国サービス部門購買担当者景況指数(PMI)は52.1と前月から上昇して3カ月ぶりの高水準となり、中国の景気減速懸念が幾分和らいだことなどから、同国の自動車販売台数の減少に歯止めがかかるとの期待感が自動車触媒に用いられる白金やパラジウムの価格を押し上げた。週末には短期的な買われ過ぎ感からの売り圧力が強まり急反落したが、基調の強さから目先の下げ幅は限られ、来週は値固めを試す展開になると考えられる。
<東京石油>
英調査会社マークイットと中国メディア財新が4日に発表した8月の中国サービス業購買担当者景況指数(PMI)が5月以来の高水準となり、エネルギー消費大国である同国の需要先行き懸念が和らぎ、原油は上伸。米イラン間の緊張も引き続き原油買いを後押しした。また、中国商務省は5日、米中が10月上旬にワシントンで閣僚級の貿易協議を行うと発表。米中貿易摩擦緩和への期待感が強まったことから急騰し、NY原油は5日に一時高値57.76ドルと1カ月ぶりの高値をつけたが、その後は調整の売りなど入り、直近のレンジ内に押し戻された。
チャート面でNY原油は100日移動平均線(5日時点57.8ドル)の水準で押し戻されている。同水準を突破すれば一段高を試す展開も期待されるが、米国は2日のレーバーデーでガソリン需要期が終わり、製油所は今後メンテナンスシーズンに入り稼働率が下がるため、原油在庫は増加するとの観測が強まりやすい。そのため目先の上値も重く、短期的には現在のレンジ内でのもち合いを継続すると考えられる。
(注)上記の展望は9月6日夕方時点に作成されたものです。
●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。