ニュース・市況
東京貴金属見通し=金、押し目買い局面か
2019/02/08 17:03:53
<金>
今週の東京金先限は、買い先行で高値を切り上げた後、利食い売りがみられる展開となった。
来週も上昇トレンドを維持しながらの取引となりそう。今週末、米中の貿易協議の先行き不透明感が強まり、株価が下落し安全資産としてゴールドが買われた動きは、地合いの底堅さを感じさせた。FRBが一段の利上げに忍耐強く対応するとの方針を示した先月末から水準は切り上がっており、この方針が続く間はトレンドが下向くことはない様相。目新しい買い材料がなくても、利食い売りをこなしながら水準を切り上げそうな現相場は、中・長期の上昇トレンドの終盤ではないと判断すべきだ。押し目買い姿勢での対処を推奨する。
来週の先限予想レンジは4550円〜4700円。
<白金>
今週の東京白金は4日に高値2943円をつけ、1カ月半ぶりの高値となったが、その後は値位置を維持できず反落。
また、NY白金も100日移動平均線の水準を割り込み週末にかけて下落し、7日には清算値ベースで800ドルの大台を割り込んでいる。ガソリン自動車の排ガス除去装置の触媒として主に用いられるパラジウムの高騰になびいた買いに支えられ、下値は限られるが、ディーゼル車の販売シェアの低下や需給バランスが供給過剰に傾いていることなどから上値も重く、上昇した場面では売り圧力が強い。
米中貿易協議や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感を背景とした世界経済の減速懸念も圧迫材料。来週は下値を試す展開が見込まれる。1月4日の年初来安値2762円を維持できるかが焦点になりそうだ。
来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。
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