石田 英夫/アナリストの目

東京ゴム、上値試しか
2020/06/11 15:34:11

 11日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比3.0円安の160.0。6月8日に先限継続足ベースで約3か月ぶりの高値となる167.6円を付けるなど水準を切り上げる動きとなっている。

 世界各国で新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための封鎖措置を緩和する動きが一段と広まり、株価も上昇するなか、景気回復・ゴム需要増加への期待からゴム相場も買われている。
 チャートも過去2カ月間続いたもち合いを上放れ、上向きな流れが明確となっている。

 世界最大のゴム消費国である中国の最近の経済統計については、中国国家統計局が発表した5月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が50.6となり、前月の50.8、市場予想の51.0を下回った。一方、英調査会社マークイットと中国メディア「財新」発表のPMIは50.7となり、前月の49.4、市場予想の49.6上回った。景気の拡大・縮小の節目である50を2カ月ぶりに上回るとともに、新型コロナウイルスの影響で急激に悪化した2月以降で最高の水準となった。

 今後の東京ゴム相場について、世界各国で経済活動を再開する動きが広がっていることが支援材料。チャート面ももち合い上放れで強気に傾いており、さらなる上値を試す展開となりそう。2月21日の高値190.4円から4月2日の安値138.3円までの下げ幅の3分の2戻しの173.0円が目先の上値目標。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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