横谷 健司/アナリストの目

原油、新型コロナ第2波への警戒感で下値を試すか
2020/06/19 16:14:17

 米国ではテキサス州やアリゾナ州など、早期に経済活動を再開した地域を中心に、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加している。米ワシントン大の保健指標評価研究所(IHME)は、感染の「第2波」が8月下旬に始まり、死者の累計が10月1日までに約17万人に上るとする予想を公表。こうした一連の新型コロナに関する情報により、第2波が警戒され、世界経済や原油需要への悪影響が懸念されている。
 中国では北京市の食品卸売市場で集団感染が発生。市は「非常時に入った」と宣言した。新型コロナの感染が再拡大し、景気やエネルギー需要の回復が遅れることへの懸念が根強いことを背景に、来週の原油相場は軟調な展開が予想される。
 米エネルギー情報局(EIA)が17日に発表した週間在庫統計で、原油在庫が減少予想に反して増加したほか、在庫量は5億3930万バレルと、1982年の統計開始以来の最高を記録しており、需給緩和が意識されていることも圧迫材料となりそうだ。

 (注)上記の展望は6月19日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、横谷 健司
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。過去の価格変動や現在の世相を背景にした商品分析を得意とする。