石田 英夫/アナリストの目

東京ゴム、しっかりか
2020/06/25 15:31:14

 25日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限が本日新甫で157.4円での引け。6月8日に先限継続足ベースで約3か月ぶりの高値となる167.6円に上昇。その後は上昇一服となり、水準を切り下げてもみ合う展開となっている。

 新型コロナウイルスの感染「第2波」への警戒感を背景に高値から下押しているものの、世界各国で経済活動再開の動きが広まるなか、景気回復・ゴム需要増加への期待が相場を支持している。
 チャートももち合い放れ後の上昇がほぼ帳消しとなったが、そこからさらに売り込む動きはみられず、緩やかに下値を切り上げる展開は維持している。

 中国自動車工業協会(CAAM)が発表した同国の5月の新車販売台数は、前年同月比14.5%増の219万4千台となり、前月(同4・4%増)に続き2カ月連続のプラスとなった。なお、1〜5月の累計販売台数は前年同期比22・6%減の795万7千台。中国で新型コロナウイルスの感染状況が改善し、政府の支援策などにより自動車市場が徐々に回復しているという。一方、足元の売り上げの増加は、新型コロナウイルスの感染の期間中に購入できなかった反動という側面もあり、この先継続するのか、先行きに慎重な見方もある。

 今後の東京ゴム相場について、世界各国で経済活動を再開する動きが広がるなか、しっかりとした地合いを維持しそう。株や原油など外部市場の動向次第では6月8日の高値167.6円を再度試す展開となる可能性もあるとみる。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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