山内 治/アナリストの目

196ページ目のアナリストの呟きは「新ポは出会いの場所から」
2020/07/02 15:33:58


6月29日月曜日の相場日記
 「東京金先限6112円・前日比58円高、反発。前場は株が急落する中、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感を背景に上昇。後場は伸び悩んだものの、概ね堅調を維持し上場来高値が視野に入る水準で大引けた。週が明けてもウイルスの感染第2波に対する警戒感は、衰えるどころか広がっていた。ゴールドはこの状況を素直に反応する流れに。目前に迫った国内金の上場来高値更新は通過点と読むべき市場ムードだった。」

30日火曜日の相場日記
 「東京金先限6142円・前日比30円高、続伸。なんだかんだ言ってやっぱ金だね。株も買われ反発したけど。先限は夜間取引で一時6145円まで上昇し、継続足ベースで上場来高値を更新。日中の高値は6144円。売りものが薄い中、小口の買いが高値を切り上げる相場つき。出来高が2万枚弱と低調ななかで高値を更新するとは予想外。まだ上げ余力を十分に残しているということなのか。すべては新型コロナウイルスのせいなのだろう、すべては言い過ぎかな。」

7月1日水曜日の相場日記
 「東京金先限6182円・前日比40円高、続伸。今日も上場来高値を更新。出来高は3万枚弱と増えてはきているが、それほど盛り上がっているわけではない。でも値動きには勢いがある、上値にしこりがない青天井状態。高値更新にふさわしい新規材料がないことで“新型コロナの感染第2波への根強い懸念を背景に米経済の先行き不透明感が強まっており、安全資産とされるゴールドは強含んでいる。国内金は本日も上場来高値を更新したが依然過熱感はなく、もう一段高が望める様相。”と無難なコメントを残し平熱状態で道玄坂を下った。貴金属アナリストとしてこの値動きと一緒に上昇したかったぜ。」

2日木曜日の相場日記
 「東京金先限6116円・前日比66円安、反落。―――たとえ二つ目の波音が聞こえようとも立ち止まることを許さない朝の渋谷駅の人波を避け、導かれるように左へ迂回し階段を上った。スクランブル交差点と思い出の喫茶店を背後にその絵と同じ目線で向き合うことが出来る場所に立った。リング上で相手と対峙するような感覚で。放たれる太郎のエネルギーを感じながら正解などは無いと知りつつも、やっと納得出来る答えに辿り着いた思いをぶつけてみた。勝ち方は10年前に、負け方はその5年後に体得し今に至ることを。出会った時からむず痒く引っ掛かっていた、昨日でなく今日でもなく明日である意味を近頃やっと理解したからであろう、一段と神懸って見えた。前に進むには争いごとを避けては通れない人間社会における悲し過ぎる永遠の神話でもあるのですね。たしかこの絵を制作したのは五十台後半、その後にあの太陽の塔をぶっ建てたと記憶している。売り買い交錯で寄り付いた後におどろおどろしく押し寄せる右肩上がりのエネルギー、階下からのラッシュアワーの喧騒が甦らせるあの日の後楽園ホール、気押されぬよう拳を強く握った。大丈夫のようだった、昨晩不意に訪れた微かな揺れは感じない。エネルギーを撥ね返し右下の第五福竜丸へ目線を送ってから、そのアナリストを魔術師に変貌させてしまった会社へと向かう。もう大丈夫、再度確認し明日の神話から離れた。」

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、山内 治
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。国際情勢を軸にした、長期的な商品分析を得意とする。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。

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