石田 英夫/アナリストの目

東京ゴム、戻り試し
2020/07/09 15:32:06

 9日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比0.4円高の157.6円。6月29日に先限継続足ベースで約4週間ぶりの安値となる152.5円を付けたが、その後、同安値から反発する動きとなっている。

 新型コロナウイルスの感染「第2波」への警戒感が上値を圧迫する要因となっているものの、世界各国での経済活動再開による景気回復・ゴム需要増加への期待が相場の下値を支えている。
 チャートも6月8日の高値167.6円から高値修正の動きが続いていたが、ひとまず下げ止まりの動き。4月2日の安値138.3円から、緩やかに下値を切り上げる動きを維持している。

 世界最大のゴム消費国である中国の最近の経済統計については、中国国家統計局が発表した6月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が50.9となり、前月の50.6、市場予想の50.4を上回った。一方、英調査会社マークイットと中国メディア「財新」発表のPMIも51.2となり、前月の50.7、市場予想の50.5を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)措置の解除後、景気回復が続いている。

 今後の東京ゴム相場について、経済活動再開による景気回復・ゴム需要増加への期待から、しっかりとした地合いを維持しそう。チャートもいったん下値を付けた格好で、目先さらなる戻りを試す展開となる可能性がある。6月8日の高値167.6円から6月29日の安値152.5円までの下げ幅の半値戻しの160.1円、3分の2戻しの162.6円が目先の上値目標。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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