横谷 健司/アナリストの目

原油、需要減退観測を背景に軟調か
2020/07/10 16:02:13

 米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)によると、米国内の新型コロナウイルスの感染数が8日、累計300万人を超えた。感染者数は39州で増加し、今月に入り、16州で1日当たりの新規感染者数がこれまでの最多を更新。死者は6日に13万人を超えた。今後も感染者や死者が増え続け、経済活動が再び制限されることへの懸念が強まっている。
 米国は本来、独立記念日の7月4日前後からガソリン需要が盛り上がるドライブシーズンに突入するが、今年に関しては、新型コロナ感染拡大「第2波」が疑われる形になり、飲食店の営業再開が延期されるなどの事態になっており、予想ほどガソリン出荷が進まないのではないかという見方が広がっていることから、エネルギー需要の減退観測が強まり、来週は軟調な展開が予想される。
 ただ、来週14日に石油輸出国機構(OPEC)月報が発表される予定で、今後の需給動向に関心が集まるほか、15日にはOPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)が開かれ、8月以降の減産量が協議されると伝えられており、それぞれが強気の内容となれば、NY原油は6月23日の直近高値41.63ドルを試す可能性もありそうだ。

 (注)上記の展望は7月10日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、横谷 健司
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。過去の価格変動や現在の世相を背景にした商品分析を得意とする。