盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、下値を試す動きに
2020/07/10 16:38:55

 今週の東京白金は、金相場の上伸になびいた買いに値を伸ばし、先限が9日高値2927円をつけ、1カ月ぶりの高値圏に浮上。しかし、その後は新型コロナウイルス感染症の再拡大や米中対立の激化懸念などを背景とした売りに圧迫されて、週末に急反落した。目先は100日移動平均線(10日時点2783円)を視野に下値を試す展開が見込まれる。また、同水準を下抜けば15日安値2693円も視野に入る。
 なお、南アフリカ共和国では、全鉱山労働者のうち68%が現場に復帰。しかし、南ア鉱業審議会によると、新型コロナウイルス感染症により、2日時点で白金鉱山で10人、金鉱山で7人の死亡者が発生しており、操業が完全に回復するまでには時間が掛かる。このため、供給減少見通しが相場を支えるとみられ、大きく下げた場面では買い戻されるだろう。

(注)上記の展望は7月10日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。