石田 英夫/アナリストの目

ゴムは強地合い維持か
2020/08/11 15:33:20

 11日の大阪取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比3.3円安の174.4円。8月7日に先限継続足ベースで2月28日以来の高値となる179.4円を付けるなど水準を切り上げている。

 世界最大のゴム消費国である中国の経済が一時の落ち込みから回復していることに加えて、東南アジアのゴム生産国での新型コロナウイルスの感染拡大や降雨により、ゴム供給に対する懸念が強まっていることが相場の支援材料。
 チャートも6月8日の高値167.6円を突破し、上向きな流れを明確にしている。一方、14日相対力指数(RSI)は一時80%を超えるなど短期的な買われすぎ感が強まっている。

 中国の最近の経済統計については、中国国家統計局が発表した7月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が51.1となり、前月の50.9、市場予想の50.7を上回った。また、英調査会社マークイットと中国メディア「財新」発表のPMIも52.8となり、前月の51.2、市場予想の51.3上回った。新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きを受け、経済活動の正常化が一段と進んでいることを示す内容となった。

 今後の東京ゴム相場について、短期的な買われすぎ感が強まっており、目先高値修正の動きとなる可能性もあるが、中国経済の回復や生産国のゴム供給に対する懸念に支えられ、強地合いを維持しそう。チャート面では2月21日の高値190.4円が目先の上値目標。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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