盛川 貴洋/アナリストの目

白金標準は軟調、下値を試す展開に
2020/09/04 13:09:32

 今週の白金標準は軟調。先限は9月2日高値3292円を付けたが、米株安を見た売りに圧迫されて急反落。直近の安値となる24日安値3050円を割り込み、8月3日以来の安値をつけた。売り一巡後は買い戻され下げ幅を縮小しているが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う世界経済の減速懸念や自動車販売台数の減少、自動車会社が電気自動車(EV)へと軸足を移すことで自動車の排ガス除去装置の触媒用需要が減少するのではないかとの見方からが相場の上値を押さえている。
 貴金属としての需要から、史上最高値を更新した金相場の上伸になびいた買いに支えられていたが、今週公表された複数の指標で確認されてきた米国の雇用回復の鈍さと、それに伴う米景気回復への期待感の後退が、景気に敏感な白金相場を圧迫している。4日に発表予定の8月の米雇用統計発表では、非農業部門雇用者数が前月比140万人増加、失業率は9.8%と市場は見込む。仮に市場予想から大きく悪化した場合、相場の一段安が見込まれる。また、3000円の大台を割り込むと、100日移動平均線(4日時点2883.4円)を試す可能性がある。