盛川 貴洋/アナリストの目

南ア白金鉱山での生産量が大幅に減少―WPIC
2020/09/09 12:09:26

 白金業界団体ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)が9月8日に発表した2020年第2四半期および同年通年の白金需給見通しによると、20年通年での世界の白金需給バランスは10.45トンの供給不足。前回(5月18日発表)の7.68トンの供給過剰見通しから、供給不足見通しへと修正された。新型コロナウイルス感染症の拡大は、供給へと大きな打撃を与え、最大生産国である南アフリカなど各国で鉱山の操業停止により大幅に供給量が減少する一方、需要は投資需要の増加に支えられて予想より良好なことが、予想修正の要因とされる。
 2020年通年での世界白金供給量は前年度比14%減の220.90トン、需要は同11.3%減の231.35トンの見通しとなった。

 WPICによると、2020年第2四半期の供給量は、前年同期比35%減の43.79トン。第2四半期には、南アフリカ共和国の大規模な製錬工程の停止と、新型コロナウイルス感染症による鉱山の封鎖のため、供給に大きな影響があった。南アフリカの鉱山は、政府による強制的な封鎖措置で生産が約20%減少。3月26日から4月30日まで完全に封鎖され、広く再開したのは6月1日以降だった。また、白金のリサイクル量も、新型コロナウイルス感染症に関連する物流の混乱に大きな影響を受け、同19%減少した。

白金需給