村上 孝一/アナリストの目

NY金:ドル高に圧迫されるも、安全資産としての買いに支えられる
2020/09/09 14:31:02

 連休明け8日のニューヨーク金は4営業日ぶりに反発。米株価の大幅安で投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産として金が買われた。また、米中関係の悪化も金の支援材料となり、中心限月の期近12月限は1240ドル台後半まで上昇。ただ、9日のアジア時間帯での取引では為替のドル高で、ドル建てで取引される金に割高感が生じたことで反落、1230ドル台を割り込む場面もあった。ドルが英国の欧州連合(EU)離脱の難航などで対ユーロ、対英ポンドで買われたことで、主要6通貨で構成されるドル指数は上昇。
 米株式市場では最近の相場上昇をけん引してきたハイテク株への利益確定売りに大幅安。ハイテク株中心のナスダック総合指数は2日に付けた高値から10%超下落し調整局面入りした。米株価の大幅安は損失補てんを目的とした換金売りを招く恐れがある一方、投資家がリスク回避姿勢を一段と強めれば、安全資産とされる金には買い材料にもなる。換金売りで下落した場面では買い拾われるとみている。