横谷 健司/アナリストの目

金は戻りを試すか
2020/09/18 13:33:11

 15〜16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、連邦準備制度理事会(FRB)の事実上のゼロ金利政策が、少なくとも2023年末まで維持されるとの見通しが示された。低金利政策の継続は金利の付かない金にとって支援材料となるものの、今回の発表は想定の範囲内と受け止められたほか、イベント通過に伴うドルの買い戻しによるドル高・ユーロ安により、ドル建てで取引される金の割高感が広がり、伸び悩む展開となっている。

 米国で新型コロナウイルスの追加経済対策をめぐり、共和党と民主党の調整が難航しており、景気の先行きに対する不透明感が広がるようであれば、安全資産の金買いが予想されるほか、新型コロナのワクチン開発に対する楽観的な見方が強まると、米株価が堅調推移となることが予想され、これが金にとって強材料となる可能性もありそうだ。
 安全資産とされる金ではあるが、最近の米ハイテク株急落場面では、損失補填絡みの売りで金が下落するなど、最近はむしろリスク資産である株価との連動性を強めており、米株価が戻りを試すことになれば、NY金も再び2000ドルを試す展開が予想される。

 大阪取引所の金先物相場は9月に入ってからは、先限が6517〜6793円のレンジ内の推移となっている。円相場も7月31日に104円17銭を付けた後は、ほぼ105円〜107円のレンジ内の推移となっており、104円17銭を維持する限りは、金先限も9日安値6517円の下値は堅いとみられることから、来週は戻りを試す展開が予想される。