村上 孝一/アナリストの目

NY金が大幅続落、一時1800ドルの節目を割り込む
2020/11/25 14:30:41

 欧米製薬会社による新型コロナウイルスのワクチン早期実用化への期待から景気の先行きに楽観的な見方が台頭。また、トランプ大統領が24日にバイデン氏への政権移行手続きを容認したことで、政権交代をめぐる先行き不透明感が薄れた。
 前述の要因で投資家のリスク選好意欲が高まる中、株式などのリスク資産が買われ、24日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株30種平均が終値で史上初めて3万ドルの大台に乗せた。一方、安全資産とされる金を売る動きが加速し、24日のNY金は中心限月の期近12月限が一時、1797.10ドルと、7月17日(1795.20ドル)以来約4カ月半ぶりの安値を付けた。また、ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、11月24日現在で前月末比57.93トン減少の1199.74トンと、7月7日(1199.36トン)以来約4カ月半ぶりの低水準を記録。
 新型コロナウイルスのワクチン開発進展により、景気の先行きに楽観的な見方が台頭している。しかし、米国では新型コロナウイルスの感染が急拡大し、経済活動を再規制する動きが広がっており、景気減速への懸念は強まっている。
 NY金は目先、1800ドル付近で値固めできるかがポイントとみており、景気減速への懸念などで買い拾われ値固めに成功すれば、底値確認で反発場面を迎えるだろう。一方、値固めに失敗すれば、1750ドルの節目を試しにいく相場展開が予想される。