上野 隆/アナリストの目

OPEC減産開始が下支え
2019/01/04 16:41:25

 石油輸出国機構(OPEC)の昨年12月産油量が日量3268万バレルで前月比46万バレル減少となったとの報を受けた買い物などに、年初のニューヨーク原油(WTI)相場は堅調に推移。一時1バレル=47ドル台後半まで値を伸ばし、昨年12月19日以来の高値圏に浮上した。12月の減産幅は前回協調減産が開始された2017年1月以来の大きさとなり、減産遵守への期待が相場を支えた。
 協調減産は19年1月1日から実施されているが、サウジアラビアが先行して日量40万バレルの減産となったほか、アラブ首長国連邦(UAE)も早期減産に踏み切った。また、リビアでは政情不安を背景に同国内最大規模の油田が閉鎖されたことが産油量減少に繋がった。一方で、イラクやクウェート、ナイジェリアは増産となった。
 NY原油はOPEC減産開始を手掛かりに底堅く推移すると思われるが、米アップルが中国での販売不振を理由に売上高見通しを下方修正するなど、米中貿易摩擦による世界経済の鈍化懸念は根強く、エネルギー需要の先細りへの警戒感が上値を抑えるとみられる。また、米国の連邦政府機関の一部閉鎖が長期化すれば、米経済の先行き不透明感が強まり、株式と並んでリスク資産とされる原油にも下押し圧力が強まる可能性がありそうだ。

 (注)上記の展望は1月4日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、上野 隆
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。広範な知識に基づいた情報分析や、テクニカルを駆使した商品分析を得意とする。2016年TOCOM石油アナリスト育成セミナー修了者。

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