長田 泰/アナリストの目

シカゴ穀物、米国政府機関一部閉鎖で不透明な年明け
2019/01/04 19:03:55

 2019年第一週のシカゴ穀物相場は、南米産地の一部天候懸念や中国による米国産大豆追加買い付けの噂、ドル安の影響から、大豆、トウモロコシとも堅調推移となった。しかし、昨年末からの米国政府機関の一部閉鎖により、農務省の輸出成約高(日次、週次)や月例の穀物圧砕報告、CFTCの建玉報告などの公表が停止されていることは市場に不透明感を抱かせ、年末年始ということで市場参加者も限られる中での上昇だけに、来週以降も強地合いを維持出来るかは微妙だ。

 来週の材料面では、穀物の生育期にあたる南米ではブラジルが乾燥傾向、アルゼンチンでは降雨過多が指摘され始め、大豆のファーストクロップの作付け期を順調に通過したブラジルも万全な天候ではなく、しばらくは南米の天候推移に一喜一憂することになる。また米中貿易協議について、来週7、8日の両日に米通商代表部のゲリッシュ次席代表率いる代表団が訪中し、「前向きで建設的な協議」(ゲリッシュ次席代表)を行う予定。
 今週市場では中国が1−3月積みで追加で200万トン規模の買い付けを行うとの噂が流れていた。米国の政府機関の一部閉鎖で公式の輸出成約報告が停まっているが、今回の米中協議前後に何らかの形でアナウンスされると強気材料として期待されている。ただ、一方で、年が明け、相場水準が上昇してきたことで、上値では米国農家の売り圧力も強まると予想されるため、一気に水準を切り上げるということも大豆、トウモロコシ双方とも考えにくいか。

 また11日には農務省需給報告と全米四半期在庫の発表が予定されており、18/19年度の最終生産高と第一四半期の需要が示されることで、例年であれば大きな注目材料であるが、今回の政府機関の一部閉鎖が続けば発表延期も考えられることから材料として織り込みにくい。季節的には秋までに売り込まれた相場は年末年明けにかけて緩やかな上昇トレンドを描きやすく、ファンドのポジションもトウモロコシは中立からやや買い越しに傾いたとの観測があるが、CFTCの公式発表が停止していることも市場参加者の手掛かりを不透明にしている。

(注)上記の展望は1月4日の夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)法人部、長田 泰
 現在、法人部にて国際穀物を中心に商社顧客の取引を担当。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー修了者。時事通信、日経新聞の国際穀物市況等にコメントを提供中。ソイオイル・マイスター。

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