山内 治/アナリストの目

159ページ目のアナリストの呟きは「右脳と左脳とあるかもしれない相場脳」
2019/01/10 15:41:09

1月3日木曜の相場日記
 「7時45分、悪友からの着信音が遠くで鳴り、ゆっくり目を開けると見覚えのない壁色が目に入ってきた。夢と現実の境界を跨いでも咄嗟に反応しようとしない体は、12月に負った傷がまだ癒えていないことを相場脳に告げていた。7コール目で寄り付いた。“原油で開けたでっかい穴、埋めるチャンスなんじゃない”“・・・”“どうでしょう、大センセイ”“パソコンのない処にいるんだ、折り返すよ。”“あらまあ、素敵なご身分ですなぁ。” 7時47分、手元のスマホは異常値がドル・円であることを示していた。既に切り返し始めているようにもみえた。“フラッシュ・クラッシュか。”“遅れたのか。”独り言があるはずのない応えを求め空を舞う。“ここは何処だ。” 7時55分、107円台に戻った処で円売り参戦。傷が悪化することを怖れ慎重になったわけではない。 14時30分、売買を繰り返した後、106円台でも円売り再参戦。 17時00分、空腹を感じたので円売り玉を残したまま場を離れた。悪友もいつからかシンクロするようになった逆張りマインドで波動を読み、上手くやったのだろう、その後メールや着信音が鳴ることはなかった。あの時アナリストが場にいないことを感じて電話を寄越し、今か今かと感謝の言葉を待っているだとしたら素直な気持ちを伝えなくては。“ったく、5分遅いんだよ。”」

 3日午前7時30分過ぎ、ドルは対円で16年11月以来約2年ぶりに安値を更新しました。直接の引き金となったのは、米アップルの業績下方修正。中国での売り上げ不振などを受けて、第1・四半期の売上高見通しを引き下げたのです。同社が決算発表前に売上高見通しを下方修正するのは、07年のiPhone発売後初めてであったため、予想外の出来事と多くの投資家に判断され、同社の株価は3日早朝の時間外取引で10%近く急落。日本勢が不在で取引量が少なかった為替市場では、一気にリスク回避の円買いが活発化し、最近の取引レンジの下限にあたる108円付近を割り込んだことで、損失確定の円買いを誘発するストップロスを次々に巻き込む流れとなりました。事後談では、相場急変でオプション関連のヘッジの円買いも一気に加速したほか、HFT(高頻度取引)プログラムなども円買いで参戦したとのことです。」

4日金曜の相場日記
 「22時25分、跡形もなく傷は癒え、投資マインドは殆どフラットだった。全ての円売り玉は既に108円付近で整理し、日本株の現物に乗り換えていたからだ。“まあ、予想の範囲内でしょう。” 22時30分、定刻通りに12月の米雇用統計は発表された。サプライズだった。市場は踊り、数値は跳ねた。非農業部門就業者数が31.2万人増と事前予想の17.7万人増を大きく上回ったからだ。発表直後、ドルが買われ円は売られる展開に。最近注目度を高めていた平均時給も事前予想を上回ったことで、その勢いは終日続いた。“あらまあ”」

7日月曜の相場日記
 「週明け東京金先限18円安。2019年のゴールドは米利上げ機運が後退しているのだから、買い方有利ですよ〜。31.2万人増は一時的でしょ。」

8日火曜の相場日記
 「東京金先限カワラズ。相場も日常も凪状態。」

9日水曜の相場日記
 「東京金先限5円安。東京原油先限は1430円高、乗りたかった戻り相場。“あくまでも戻りと認識している投資家が勝つ”と傍観者になったアナリストは語った。トランプ米大統領は8日の演説で、メキシコとの国境における壁建設費用として57億ドルを認めるよう議会に求めた。ただ、国家非常事態の宣言は見送った。咋年12月22日に始まった米政府機関の一部閉鎖は18日目に突入。政府機関閉鎖の期間の過去最長はクリントン政権下での21日間。トランプは歴史に名を遺すために記録更新を狙っている。」

10日木曜の相場日記
 「東京金先限11円高。9日に公開された米連邦公開市場委員会議事要旨がハト派的な内容だったことなどから米長期金利が下落し、ゴールドは上昇した。今年はこの手の報が頻繁に聞かれることになるのでしょう。」

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、山内 治
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。国際情勢を軸にした、長期的な商品分析を得意とする。

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