盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、上値を試す展開に
2019/03/01 17:41:17

 今週の東京白金は上伸。米中貿易協議の進展や中国の景気浮揚策により同国の自動車販売台数が回復するとの期待感を背景としたパラジウムの急騰になびいた買いや、世界最大の白金生産国の南アフリカ共和国での減産懸念などを手掛かりに値位置を切り上げ、直近の上値抵抗として作用していた100、200日移動平均を上抜いた。直近の目標値は2018年11月9日高値3177円、同水準を超えれば3200円の大台も視野に入る。
 南アフリカでは鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)が22日、同国大手シバンエ・スティルウオーターで行われているストへの支援ストを、白金鉱山を含む15社で2月28日から3月7日に実施すると発表。南アの国営電力会社エスコムが2月9日から4日連続で計画停電を行い、現在も断続的に部分的送電停止が行われる可能性があると警告するなど電力供給が不安定なことから、白金の供給減少懸念を強め、白金の支援材料となった。

(注)上記の展望は3月1日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」を取得。