横谷 健司/アナリストの目

原油は60ドル乗せとなるか
2019/03/15 16:36:26

 石油輸出国機構(OPEC)が14日発表した月報によると、加盟国の2月の産油量は前月比0.7%減の日量3054万9000バレルだった。1月からスタートした協調減産を踏まえ、さらに産油量を絞った。産油量は減産開始前の昨年12月時点に比べて日量104万バレル削減しており、目標の80万バレルを大きく上回った。
 引き続きOPEC加盟国とロシアなどの非加盟産油国による協調減産が原油相場の下支えとなっているうえ、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの関係者は11日、4月の同国原油輸出量を日量700万バレル未満に抑える計画を表明。原油生産量も日量1000万バレルを大きく下回る水準にとどめる予定だという。18日には減産監視委員会が予定されており、産油国高官から協調減産継続に期待を持たせる発言が出れば、昨年11月以来となる60ドル乗せを試す可能性もありそうだ。ただ、米国と中国の貿易協議や世界の経済成長をめぐる不透明感も根強いため、60ドルを超える場面では戻り売りに押し戻される展開が予想される。

 (注)上記の展望は3月15日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、横谷 健司
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。過去の価格変動や現在の世相を背景にした商品分析を得意とする。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」を取得。

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