長田 泰/アナリストの目

シカゴトウモロコシ、下げ一服も上値は重い
2019/03/15 17:06:54

 今週のシカゴトウモロコシ相場は、週明けこそ先週の流れを引き継ぎ続落し12日に5月限は一時一代安値を更新したものの、その後は、ファンドのショートポジションが20万枚近くに膨らんでいること、トウモロコシの作付け期を前にした米国産地では、北部の豪雪、南部の洪水と作付け遅延を警戒させる天候が続いていること、中国がPNW(太平洋北西岸)出しで米国産トウモロコシを300万トン購入するとの噂などが支えとなり、ファンドのショートカバー中心に地合いを引き締めた。先月来続いた軟調な流れはひとまず一服となった格好だ。

 但し、南米のトウモロコシ生育は順調が伝えられており、中国の購入も現時点ではその購入時期等に不透明なところが多く、当然実際の購入も確認されていない。作付け遅延も今の段階では決定的な材料とはなりにくく、今週の反発も主体はファンドのポジション調整の買戻しが中心だろう。この時期(3月第1週)のファンドの売り越し幅としてはここ最近では2016年当時の26万枚に次ぐ高水準であり、当時は3月末に350セント割れまで下落した後、6月には約440セントにまで急伸したということは頭の隅に入れておきたいが、月末のビッグイベントを前にこのまますんなり上昇トレンドに転換するとは思えず、一旦上値の重い動きを見せる改めて下押す場面があると見ていた方がよさそうだ。期近5月限で377セント、12月限で398セントが戻りいっぱいではなかろうか。

 今後の注目材料としては、米国産地の天候推移と今月末29日に米農務省から発表される作付け意向面積、全米四半期穀物在庫の発表が挙げられる。作付け意向面積については、既にいくつかの民間会社から予想が示されている。IEGバンテージ(旧インフォルマ)はトウモロコシの作付け面積を9177万1000エーカーと予想、同じくアレンデールは9147万5000エーカーと予想している。ともに農務省が先の農業展望会議で示した9200万エーカーよりは小さい予想だが、昨年の作付け実績の8912万9000エーカーからは大きく増加すると見込んでいる。これが予想以上にトウモロコシの作付け面積が増えないという結果になり、加えて引き続き産地の天候が悪いという状況が重なれば、大底確認から天候相場に向けた上昇トレンドへの転換という展開も期待できるのだが。

 (注)上記の展望は3月15日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)法人部、長田 泰
 現在、法人部にて国際穀物を中心に商社顧客の取引を担当。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー修了者。時事通信、日本経済新聞の国際穀物市況等にコメントを提供中。ソイオイル・マイスター。

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