山内 治/アナリストの目

166ページ目の相場人の呟きは「戻れない二人」
2019/04/25 14:43:36


4月22日月曜の相場日記
 「東京金先限7円高、続伸。東京原油先限1120円高、急続伸。ポンペオ米国務長官が22日、昨年11月に再発動したイラン産原油禁輸の制裁に関し、日本など8カ国・地域への適用除外期限を延長せず全面禁輸を目指す方針を発表、原油は急伸した。延長なしはある程度予想されていたけど先物相場は敏感に反応した。サウジなどが増産すれば需給バランスの均衡は保たれる。70ドル超えは難しいのかな。RSIは70を超えてきたけど、80に乗せるまで逆張りマインドは封印しておきます。」

23日火曜の相場日記
 「遅番帰宅後の午後11時50分。4月下旬の風の匂いを確かめたくて、風呂上がりに屋上へ向かった。不審者を拒む出入口の施錠された南京錠は、扉の向こう側の空間を独り占めできることを告げていた。住居者だけに与えられた合鍵を使い、遠方のスカイツリーが望める隅のベンチでロング缶のプルタブの音を遠慮なく響かせた。思ったよりもパノラマの夜風は冷たく、深く息を吸い込むと結んだ手と手のぬくもりが不意に恋しくなった。時間の経過に歩調を合わせ身体のねじは緩み、ガードも下がり始めた時だった。“満月じゃないのにムーンパワーの充電ですか?” 冷気とともに側頭部へ反則気味のジャブが飛んできた。ドキッとした。いつかの老人がいつの間にか立っていた。“はじめまして、913号室の影山です。” 存在しない部屋番号を口にし微笑んだ。“趣味は株と日記の覗き見です。” まさかこんな身近に。まだ半分も飲んでいないのにドキドキした。平静を装い目礼し隣りを勧め一口飲むと、急伸後のマインド調整が小さな窓を開け、返礼の言葉で探りを入れたくなる考間を作った。“もうすぐ10連休ですね”“年寄りの唯一の楽しみを奪う暦には、困ったもんです。” 片手で丁寧に座ることを拒んだ後そう答えた。“ポジション調整は済みましたか?”“信用残高が減っているとか。みながすることはしません” 戻れなかった道と戻れなくなった道を歩む同類の逆張り族だった。“フラッシュ・クラッシュは警戒していないのですか?”“あれはみなが警戒していない時の産物です。しかも今月は整理されてしまってクラッシュする玉もない”“確かに”“だからと言って10日も休んだ後が凪相場ではがっかりです。苦痛を伴わない相場は相場ではないですからね。” 上手のようだった。しかも先制パンチと後のワンツーが徐々に効いてきて、これ以上の前進を阻んだ。日付けはとっくに替っていたのだろう、眼下の街は静かに眠ろうとしていた。模様眺めムードのなか、時も静かに流れた。“思ったよりも夜風はまだ冷たいですね。私はこれで” 小さすぎるほど小さかったが去って行く足音が聞こえ安心した。残りを一気に飲み干した。どうにかダウンすることだけは免れた夜だった。」

24日水曜の相場日記
 「東京金期先2月限12円安、続落。東京原油先限160円安、反落。“最近の原油の上昇要因はイラン産原油全面禁輸だけではない。イラン革命防衛隊の司令官が21日に刷新されたことも材料だ。2007年から司令官を務めてきたジャファリは退任し、強硬派のサラミが就任した。対外強硬派の代表だ。米国が今月、革命防衛隊をテロ組織に指定したことで最高指導者のハメネイが決断した。大統領のロウハニではない。サラミは以前、イスラエルを地図から消し去ると発言している。米国による革命防衛隊のテロ組織指定についても歓迎すると語る。どんな組織でもトップが代われば何らかの動きはあるものだ。敵が動いた後の今回の素早い新司令官の任命は、やる気満々と推測する。まずは標的がどこなのか見極めるべきだ。イスラエルなのか、中東の米軍基地なのか、トランプ再選阻止なのか、それともホルムズ海峡封鎖なのか。”“動きはいつ頃からですか”“それはわからん。今年中にデカイ動きがあるとみている。もう水面下で動いているのかもしれない。だから、原油相場は今後もうひと二波乱ある。70ドル超えは難しいのかな、なんて呑気なことを言って逆張り派を気取っていると出遅れるか簡単に踏み潰されるぞ。”」

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、山内 治
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。国際情勢を軸にした、長期的な商品分析を得意とする。

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