上野 隆/アナリストの目

原油、タンカー攻撃で急伸も上値重い
2019/06/14 16:39:38

 NY原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)週報で原油在庫が予想外の積み増しとなったことなどを手掛かりに、12日に一時1バレル=50.72ドルまで下落した。しかし、13日にホルムズ海峡に近いオマーン湾でタンカー2隻が相次いで攻撃を受けたとの報が伝わると弱気ムードが一変、53.45ドルまで切り返した。ただ、13日に石油輸出国機構(OPEC)が月報で19年の世界原油需要見通しを下方修正。11日にはEIAも需要見通しを引き下げており、需給の緩みへの警戒感に上値を抑えられている。
 ホルムズ海峡付近の海域では5月にもサウジアラビアのタンカーが攻撃されており、米国はイランの関与を疑った。今回も時間をあけて複数回攻撃されるなど組織的な動きがあり、米国は攻撃を受けた日本の石油タンカーの側面からイラン革命防衛隊が不発機雷を取り除いている場面だとする映像を公開した。イラン政府は関与を否定しているが中東地域の新たな火種となりそうだ。
 6月下旬には米連邦公開市場委員会(FOMC)、20カ国・地域(G20)首脳会談、OPEC総会と重要イベントが控えており、模様眺めムードが強い。中東地域で一段と緊張が高まる事態とならなければ、当面は世界経済の鈍化懸念に伴った需要減退への思惑に圧迫され、NY相場は50−55ドルのレンジ取引を継続するとみている。

 (注)上記の展望は6月14日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、上野 隆
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。広範な知識に基づいた情報分析や、テクニカルを駆使した商品分析を得意とする。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」を取得。2016年TOCOM石油アナリスト育成セミナー修了者。

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