長田 泰/アナリストの目

シカゴ穀物、堅調地合い継続
2019/06/21 20:09:02

 来週のシカゴ穀物相場は月末28日の農務省報告(作付面積・全米四半期在庫)を控え、調整売りも出やすいが、堅調地合いは継続するだろう。期近予想レンジは大豆895〜930セント、トウモロコシ440〜470セント。

 今週発表されたクロッププログレスのトウモロコシの作付進捗は92%。ほぼ完了に近付いたことで今週は調整色の強い値動きとなった。先の需給報告で農務省はトウモロコシの作付面積を作付け意向面積から300万エーカー減(3.2%減)の8980万エーカーと見込んだ。クロッププログレスの作付進捗率は作付放棄面積を『完了』とカウントするため、残り8%と言えども、依然としてクール&ウェットの天候推移が続いているため、実際の作付面積は6月の需給報告を下回るとの公算だ。
 一方、大豆に関しては需給報告では修正見送りとされた。トウモロコシからの作付シフトにより作付意向面積から増加するという見方と、6月下旬のこの時期まで湿潤な天候が続いたことで作付放棄による減少をの見方に分かれているため、今回の作付報告は注目される。全般には作付け面積に関しては相場に強気な材料が出やすいと見ている。他方、作付け面積と同時に発表される全米四半期在庫に関しては、相場上昇による需要ブレーキが数字に表れる可能性があり、こちらはやや弱気な材料となるか?ただ、現時点では需要の材料よりも、供給(米国生産見通し)の材料の方が振幅が大きく、材料としては優先されそうだ。

 外部環境では、今週のFOMCで年内の利下げの可能性が強く示唆されたことで、ドル安指向に進みやすい上、米国に留まらず金利低下傾向は世界的に波及しており、カネ余りの状況は商品相場にとって追い風だ。特に強気材料が出現している商品には投機資金が流入しやすい。長く豊作に慣れ切った穀物相場にとっては、ここ数週間の上昇に警戒感も芽生え易いが、相場はまだ若く、天候相場もまだ序盤、作付が歴史的に遅れた今年は生育の判断も例年より時間がかかるだろう。値動きが荒くなりやすいが、基本買い方針は続けるべきだろう。

 (注)上記の展望は6月21日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)法人部、長田 泰
 現在、法人部にて国際穀物を中心に商社顧客の取引を担当。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー修了者。時事通信、日本経済新聞の国際穀物市況等にコメントを提供中。ソイオイル・マイスター。

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