盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、上値を試す展開に
2019/07/05 16:51:38

 今週の東京白金は週明け1日に直近のもち合いを上放れる格好で急騰し、2日には高値2960円をつけ、200日移動平均線(2日時点2952.385円)の水準を一時上抜いた。米中首脳会談での通商協議再開合意を受け、白金の工業用需要への楽観的な見方が強まったことが背景。ただ、その後は、通商摩擦拡大への懸念が再燃し、白金は高値からは売られている。
 来週は、南ア鉱山労働組合連合(AMCU)と鉱山会社3社が9日、10日の日程で労働協議を行う予定。交渉の難航が予想されるため積極的な白金の売りは見送られている。また、10、11日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えることや、7月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での米利下げ観測が強まっていることも下支え材料。そのため、短期的には前述の200日移動平均線の水準を視野に、再度上値を試す展開になると考えられる。

(注)上記の展望は7月5日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」を取得。