盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金・石油見通し
2019/09/06 16:46:10

<東京白金>
 今週の東京白金は急騰し、5日には先限が高値3410円をつけ、年初来高値を更新すると共に、2018年2月28日(高値3443円)以来、約1年半ぶりに3400円台を回復。ただ、その後は急反落し、3200円台半ばで推移している。また、NY白金も5日に1トロイオンス=1000.8ドルの高値を記録した。
 中国政府が自動車市場へのてこ入れを図る方針を示したことや、8月の中国サービス部門購買担当者景況指数(PMI)は52.1と前月から上昇して3カ月ぶりの高水準となり、中国の景気減速懸念が幾分和らいだことなどから、同国の自動車販売台数の減少に歯止めがかかるとの期待感が自動車触媒に用いられる白金やパラジウムの価格を押し上げた。週末には短期的な買われ過ぎ感からの売り圧力が強まり急反落したが、基調の強さから目先の下げ幅は限られ、来週は値固めを試す展開になると考えられる。

<東京石油>
 英調査会社マークイットと中国メディア財新が4日に発表した8月の中国サービス業購買担当者景況指数(PMI)が5月以来の高水準となり、エネルギー消費大国である同国の需要先行き懸念が和らぎ、原油は上伸。米イラン間の緊張も引き続き原油買いを後押しした。また、中国商務省は5日、米中が10月上旬にワシントンで閣僚級の貿易協議を行うと発表。米中貿易摩擦緩和への期待感が強まったことから急騰し、NY原油は5日に一時高値57.76ドルと1カ月ぶりの高値をつけたが、その後は調整の売りなど入り、直近のレンジ内に押し戻された。
 チャート面でNY原油は100日移動平均線(5日時点57.8ドル)の水準で押し戻されている。同水準を突破すれば一段高を試す展開も期待されるが、米国は2日のレーバーデーでガソリン需要期が終わり、製油所は今後メンテナンスシーズンに入り稼働率が下がるため、原油在庫は増加するとの観測が強まりやすい。そのため目先の上値も重く、短期的には現在のレンジ内でのもち合いを継続すると考えられる。

(注)上記の展望は9月6日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。

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