石田 英夫/アナリストの目

東京ゴム、戻り試しも上値は重いか
2019/09/12 15:29:05

 12日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比0.8円高の169.6円。8月26日に先限継続足ベースで昨年11月以来の安値となる155.4円を付けたが、その後は同安値から反発する動きとなっている。

 米中政府が閣僚級貿易協議の再開で合意したことから、米中貿易戦争に対する懸念が緩和、投資家のリスク選好意欲の回復がゴム相場にも支援材料として働いている。チャート面では昨年11月の安値151.0円を前にひとまず下げ止まりの格好で、目先テクニカルな買いが入りやすくなる可能性がある。

 中国自動車工業協会(CAAM)が発表した同国の8月の新車販売台数は、前年同月比6.9%減の195万8000台となり、14カ月連続で前年実績を下回った。なお、1─8月の販売台数は前年比11.0%減の1610万4000台。米中貿易摩擦や景気減速懸念を背景に消費者の自動車購入意欲は低迷している。

 今後の東京ゴム相場について、チャートはいったん下げ止まりとなり、目先戻りを試す展開となりそう。8月19日の高値174.4円が目先重要な上値抵抗線で、突破することが出来れば戻り余地が拡大する可能性がある。ただ、需給面で積極的に買い進む材料に乏しく上値は重そう。一段の上昇には株や為替など外部からの支援が欲しいところ。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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