長田 泰/アナリストの目

シカゴトウモロコシ、ファンドの買戻し入りやすいか
2019/09/13 17:32:32

 来週のシカゴトウモロコシは、中国の米国産農産物購入の動きが需給報告のやや弱気な内容を打消し、投機筋の買戻しが出やすい堅調な展開となりそうだ。12月限は350セント割れは遠のき、材料次第では380セントを試すこともあるか。

 来月上旬に行われると見られる米中首脳協議を前に、米国が10月1日から引き上げ予定の追加関税を10月15日に延期すると発表、これに応える形で中国側も米国産農産物100万トン購入に動き、双方が歩み寄りを見せたことが、穀物相場にとっては支援材料となった。既にファンド勢は10万枚以上の売り越し状態にあり、12日の市場は需給報告を見た追随売りよりも買戻しが優先された格好だ。

 主産地の中西部で温暖な天候が続いていることは例年より早い降霜懸念は後退させている。しかしながら、トウモロコシの成熟が平年より遅れているのは事実。今週発表のクロッププログレスによれば、主要5州のデント進捗率は、イリノイ(生産高2位、平年87%)が53%、ミネソタ(同4位、平年76%)が42%、インディアナ(同5位、平年76%)が43%と大きく遅れている。生産高1位のアイオワも進捗率は60%で平年の79%から遅れ、今年最も早いペースのネブラスカ(同3位)が70%でも平年比11ポイント遅れている。平年並みのタイミングでも9月後半になれば気温低下、降霜への警戒感が強まる。また、今回据え置かれた面積についても、市場の事前予想では下方修正を見込む声が多かったこともあり、次回10月の需給報告でのもう一段の生産高下方修正の警戒感も相場を支えそうだ。

 (注)上記の展望は9月13日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)法人部、長田 泰
 現在、法人部にて国際穀物を中心に商社顧客の取引を担当。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(穀物)・東京商品取引所認定」を取得。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー修了者。時事通信、日本経済新聞の国際穀物市況等にコメントを提供中。ソイオイル・マイスター。

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