盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、米中閣僚級通商協議を睨んだ動き
2019/10/04 16:47:34

 今週の東京白金は急落。米政府高官が中国企業に対する投資規制報道を否定し、米中関係の緊張緩和期待が強まったことから、対ユーロでのドル高が進行し、ドル建てNY白金は割高感からの売りに値を崩した。海外安を映した東京白金も値位置を切り下げ、2日には安値3029円をつけた後、安値では買い拾われ、3000円の心理的な節目を前に下げ渋る動きとなった。
 来週は10日から米中両政府が閣僚級の貿易協議を開催するが、トランプ米大統領は3日、米国の投資家による中国企業への投資制限を検討しているとの米メディア報道を否定せず、「多くのさまざまな選択肢を考えている」と中国を牽制。米中間の交渉が難航するようだと、貿易戦争の激化懸念が強まり、100日移動平均(2日時点2977.49円)の水準を目途に下落する可能性がある。

(注)上記の展望は10月4日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。