石田 英夫/アナリストの目

東京ゴム、弱地合い継続か
2019/10/10 15:32:07

 10日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比2.0円高の160.0円。10月3日に先限継続足ベースで昨年11月以来の安値となる154.3円を付けた。その後は同安値を上回る水準でもみ合う展開となっている。

 米中貿易戦争の長期化で世界的な景気悪化への懸念が強まっていることが圧迫要因となっている。市場の注目は10日から始まる米中の閣僚級協議。何らかの進展があるのではないかとの期待感がある一方、今回の協議での大きな進展は望めないとの見方も根強い。

 世界最大のゴム消費国である中国の最近の経済統計については、中国国家統計局が発表した9月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が49.8で前月の49.5から小幅上昇した。市場予想は49.5。ただ、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を5カ月連続で割り込んだ。不動産市場の冷え込みや米中貿易戦争を踏まえると、9月の上昇は一時的とする見方もある。
 一方、英調査会社マークイットと中国メディア「財新」発表のPMIは51.4と昨年2月以来1年7カ月ぶりの高水準を記録、市場予想の50.2を上回るなど好内容となった。

 今後の東京ゴム相場について、世界的な景気悪化への懸念を背景に弱気な相場展開が続きそう。チャート面では昨年11月の安値151.0円が重要な下値支持線で、維持できないようだと売り圧力が強まる可能性がある。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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