盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、米中貿易協議の行方を睨んだ動きに
2019/10/11 17:01:09

 今週の東京白金は上伸。米中貿易協議の進展期待が高まったことや、外国為替市場での円安・ドル高、姉妹金属であるパラジウムの高騰になびいた買いが入ったことなどが支援材料。パラジウムの主な用途はガソリン車の排ガス除去装置の触媒向けで、米中の貿易協議が進展するとの期待を背景とした買いが入り、10日にはNYパラジウムの指標12月限は高値1677.30ドルをつけ、2日に付けた継続足の過去最高値(1672.10ドル)を更新した。
 来週は米中貿易協議の行方を睨んだ動きとなり、進展期待が高まれば、直近の5日高値(3410円)を視野に上値を試す展開が期待される。一方、米国による追加的な制裁関税が15日に発動すれば、米中の協議が決裂したとみなされ、失望の売りに押されて軟化すると考えられる。

(注)上記の展望は10月11日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。