盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、下値を試す展開に
2019/10/18 16:55:34

 今週の東京白金は上伸。米中両国は11日の貿易協議で「第1段階の合意」に達し、米政府は15日に発動を予定していた対中関税引き上げの延期を決定。米中貿易摩擦による世界的な景気後退懸念が緩和したことで、工業用需要の割合の高い白金は上伸し、NY白金は11日高値911.4ドル、東京白金は15日高値3155円をつけた。
 ただ、その後は、白金鉱山会社大手のアングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)が16日、現在も継続している鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)との労使交渉は合意可能であるとの見解を示し、過度な南ア白金鉱山でのストライキ懸念が後退。また、チャート面でも15日に、1日(高値3227円)から8日(安値3012円)かけての下落に対する3分の2戻しを達成したが、上値が重く押し戻され基調が弱く、来週は下値を試す展開が見込まれる。また、前述の8日安値を下抜けば一段安を試し、3000円の心理的な節目を割り込む可能性も強まる。

(注)上記の展望は10月18日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。