石田 英夫/アナリストの目

東京ゴム、上値試しか
2019/11/07 15:32:57

 7日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比0.5円高の178.9円。11月6日に先限継続足ベースで約3カ月ぶりの高値となる180.3円を付けるなど水準を切り上げる展開となっている。

 材料面では、米中貿易協議の進展期待に加えて、投資家のリスク選好の動きから株高、円安が進むなど外部環境もゴム相場にとってプラスに働いている。チャートも170円台半ば水準の上値抵抗線を突破し一段高となるなど、強気な流れを継続。

 世界最大のゴム消費国である中国の最近の経済統計については、まちまちの結果となった。中国国家統計局が発表した10月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が49.3で前月の49.8から低下した。市場予想は49.8。今年2月(49.2)以来の低水準で、米中貿易摩擦の長期化などで輸出入が低迷し、景況感の悪化に拍車がかかっていることが示された。
 一方、英調査会社マークイットと中国メディア「財新」発表のPMIは51.7で2017年2月以来、2年8カ月ぶりの高水準、市場予想の51.0を上回るなど好内容となった。

 今後の東京ゴム相場について、短期チャートは上向きで、引き続き上値を試す動きとなりそう。目先は7月25日の高値188.9円が上値の目標。材料面では、引き続き米中貿易協議の行方に注目。米中首脳会談での「第1段階」の合意署名実現に楽観的な見方が強まれば、さらなる相場上昇が期待できそう。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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