盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、上値の重い展開に
2019/11/29 16:55:07

 今週の東京白金は27日に先限が高値3212円をつけたが、その後は値位置を維持できずに軟化した。
 トランプ米大統領が27日、香港の自治と人権の擁護を目的とする「香港人権・民主主義法案」に署名し、中国が対抗姿勢を示したことから、米中貿易交渉の進展期待が後退。米中貿易摩擦が緩和されれば、世界的に減少傾向にある自動車の販売台数が回復し、白金の排ガス除去装置の触媒用需要が回復するとの思惑が後退したことも相場の頭を押さえ、目先は上値の重い展開が見込まれる。また、中国が具体的な報復措置を表明するなど、米中貿易協議の「第1段階」合意への期待が後退する材料が出るようだと値を崩し、14日安値3046円を視野に下落する可能性が強まる。

(注)上記の展望は11月29日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。