石田 英夫/アナリストの目

東京ゴムは上値試し、米中貿易協議の行方に注目
2019/12/05 15:29:07

 5日の東京商品取引所のゴム(RSS3)相場は、先限で前日比9.3円高の198.0円。先限継続足ベースで6月24日以来の高値となる198.3円を付けるなど水準を切り上げる展開となっている。

 材料面では、米中貿易協議の行方が注目材料。4日に貿易協議の「第1段階」に、関税の撤回を盛り込むことで米中が合意に近づきつつあると報じられ、協議進展への期待が広がっている。ただ、意見の隔たりが依然として残っており、予断を許さない状況。今月15日に、中国からの輸入品ほぼ全てに課税対象を広げる制裁関税第4弾の発動を控えるなか、引き続き今後の動向に注目する必要がある。
 一方、テクニカル面では、ここ最近のもち合いを上抜け、短期上昇トレンドを確認した格好。ただ、14日相対力指数(RSI)は5日時点で80%を超えるなど、短期的な買われすぎ感が強い状況となっている。

 世界最大のゴム消費国である中国の最近の経済統計については、中国国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が50.2で前月の49.3から上昇した。市場予想は49.5。景気の拡大・縮小を判断する節目の50を7カ月ぶりに上回った。当局の景気刺激策を背景に内需が上向いた。
 また、英調査会社マークイットと中国メディア「財新」発表のPMIも51.8で市場予想の51.4を上回ったほか、昨年2月以来の高水準を記録するなど好内容となった。

 今後の東京ゴム相場について、短期トレンドは上向きで、目先は節目の200円、6月7日の高値207.9円を目指し、さらなる上値を試す展開となる可能性がある。材料面では引き続き米中貿易協議の行方が注目材料。これまでのところ協議進展への期待が根強いが、今後、期待が後退するようだと、短期的な買われすぎ感が強いなか、手じまい売りが広がる可能性がある。そうしたシナリオに対しても一定の警戒も必要とみられる。

●アナリスト紹介
第一商品(株)フューチャーズ24、石田 英夫
現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報に掲載する市況作成等を担当。テクニカル分析を得意とし、先物ストラテジー情報「金・白金レポート」にて「テクニカル・ピックアップ」のコーナーも担当。2015年TOCOMゴムアナリスト育成セミナー修了者。2017年TOCOM農産物アナリスト育成セミナー終了者。

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