盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、米中貿易交渉の行方を睨んだ動きに
2019/12/06 16:57:06

 今週の東京白金は下落。中国政府が3日、「新エネルギー車(NEV)」の産業発展計画案を公表すると、世界的な排ガス規制の強化が意識され、自動車の排ガス除去装置の触媒に用いる白金やパラジウムは上伸。また、トランプ米大統領が3日、米中貿易協議の合意について来年秋の米大統領選の後に結論を持ち越す可能性を示唆すると、米中貿易協議の進展期待が後退。安全資産として買われた金につれ高する場面もあったが値位置を維持できず、週末には安値3107円をつけ、100日移動平均線(6日時点3102.04円)に接近する場面もあった。
 15日に米国が中国への制裁関税第4弾を発動するようだと、為替の円高・ドル安が進行し、白金は再度下値を試す展開になると考えられる。また、交渉が進展し、制裁関税の発動が延期された場合は、金につれ安することで一時的に下落する可能性はあるが下げ幅は限られ、押し目買いの展開になると考える。

(注)上記の展望は12月6日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。