盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、堅調推移か
2019/12/13 17:03:01

 今週の東京白金は急伸。南アフリカを襲った豪雨と洪水により同国の国営電力会社エスコムの火力発電所が被害を受け、同社は過去最大規模の輪番停電を実施。この通達を受けて南アの鉱山会社の多くが採掘活動を一時停止し、南アからの産出が7割強を占める白金と、4割を占めるパラジウムの供給減少懸念が強まり、内外市場共に、白金は1カ月半ぶりの高値をつけ、パラジウムは上場来高値を更新した。
 目先、米中貿易協議が第1段階の合意に達し、トランプ政権が15日に予定していた対中制裁関税「第4弾」の発動を見送る見通しとなったことで投資家のリスク選好姿勢が強まり、NY金に対する売り圧力が高まり、短期的には急伸後の利益確定の売りなどが入り下落する場面があるかもしれない。ただ、南アの電力不足への懸念が払しょくされない限りは下げ幅も限られ、来週は堅調推移が見込まれる。

(注)上記の展望は12月13日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。