盛川 貴洋/アナリストの目

東京白金、底固い動きに
2019/12/27 17:01:16

 今週の東京白金は上伸。南アでの電力問題を背景とした鉱山会社からの供給減少懸念が燻り、下値が限られるため買い安心があることや、金相場の上伸になびいた買いなどが入り、東京白金は27日高値3390円まで上昇し、9月5日(3410円)以来約3カ月半ぶりの高値をつけ、値位置を切り上げた。ただ、買い一巡後は調整の売りに上げ幅を削られている。
 中国生態環境省の高官は26日、中国は環境保護目標を維持し、経済が減速しても既に発表された2020年末に向けた環境目標達成への取り組みが修正されることはないと発言。環境汚染の取り締まりが中国国内の工場経営の重しになっているとの指摘もある。世界的な環境規制の強化にともなう白金やパラジウムなどの自動車の排ガス除去装置の触媒需要が20年度も継続すると考えられることが中長期的に相場を支えており、当面は底固い動きが続くと考えられる。

(注)上記の展望は12月27日夕方時点に作成されたものです。

●アナリスト紹介
 第一商品(株)フューチャーズ24、盛川 貴洋
 現在、フューチャーズ24にて、FAX・メール情報の市況作成等を担当。商品市場だけでなく、マクロ経済から金融市場まで守備範囲が広く、本質をついた鋭い分析が持ち味。「商品アナリスト(貴金属)・東京商品取引所認定」、「商品アナリスト(石油)・東京商品取引所認定」を取得。